実は先日、人生で初めて原付バイクに跳ねられるという交通事故に遭いました。しかも、異国の地「オランダ」で…。
幸いうまく受け身を取ることができ、大きな怪我はなかったのですが、軽い鞭打ちや、打撲など身体の数箇所に軽傷は負いました。
現在は回復したのですが、事故直後は混乱状態で、どう対処したらいいかもわからず気が動転していたのを覚えています。
そのような背景もあり、今後誰かが同じ状況に遭った時に参考になればと思い、私の体験談や失敗談をシェアします。もちろん、何もないのが1番ではありますが…。
旅ルンルン
オランダ在住の旅好き夫婦。2018年オーストラリア移住し、現地企業にてビザ取得。しかし、コロナで職もお金も失い急遽帰国。以降、日本でフリーランスとして活動をはじめ、2023年に夫婦でオランダ移住。現在は、オランダ在住のデザイナー・SEOコンサルとして活動中。
- 2023年〜個人事業主ビザでオランダ移住
- 2018年〜2020年オーストラリア移住
- オーストラリアの留学エージェントにて勤務経験あり
- チューリップデザインとしてオランダで活動中
オランダで交通事故に遭った経緯とその後について
そもそも、今回どんな経緯で事故に遭い、どのような状況や結果になったのか、事故の概要について順に説明していきます。
結論としては、不注意に道路を横断した私も悪いですし、一時停止することもなかった加害者側も悪く、両者に落ち度があるような状況でした。
そのため、私も加害者のことばかりを責めることはできません。
交通事故が起きた際の状況
事故現場は、歩行者天国と面していて、横断歩道もありませんが、自転車専用道路もないという、少し特殊な交差点でした。
事故当日は、予定があり急いでいたため、バイクがきているのは見えていたものの、間に合うだろうと思って渡ってしまいましたが、これが失敗の始まりです。
バイクの運転手も歩行者が渡っている中で一切停止することなく、結果跳ねられてしまうことに。
バイクも少し減速はしていましたが、比較的背丈のある私でも見事に跳ね飛ばされて、1回転しました…。(結果的には、軽傷で済みました!)
私にも落ち度はあったのですが、何よりも周りの方々がすぐに駆け寄ってきて肩を貸してくれたり、ベンチまで運んでくれたりと助けて頂き、周りの方の優しさに精神的にも救われました。
交通事故で負った負傷について
うまく受け身を取れたとは言え、さすがに私自身も無傷では済まず、軽傷を負っています。
人間の体は事故に遭うとアドレナリンが出るようで、事故直後は全く痛みを感じず、血もほとんど流れることもなく、ほぼ無傷に近い状態でした。
しかし、翌日になると、首に軽度な鞭打ちのような症状が出たり、右半身を中心に背中や足首、お尻などには打撲のような症状が出てきました。
1週間〜1週間半程度、冷やしたり安静にしたことで、ありがたいことに現在はほぼ完治しています。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝です。
交通事故直後の加害者の様子について
事故直後の相手の対応ですが、停止するなり、倒れている私を心配することもなく、「オレは悪くない」の一点張りで、自分の正当性を周りにしきりにアピールしていました。
確かに私にも非があったことは明らかなので、加害者だけが悪いわけではありません。
しかし、この様子に周りの方は皆さんは呆れていて、「お互いに責任がある」「どちらかと言えばバイクの方が悪い」と加害者に叱ってくれている方までいて救われました。
交通事故後の加害者とのやりとりについて
事故の際に、念の為加害者とは連絡先を交換しましたが、結論あまり連絡は取れませんでした。
彼から連絡は一切なく、こちらからの連絡も何度か返事が来ただけで、その後は無視されてしまいました。
軽傷とはいえ、数日寝込んだりしていたので、弁護士などを通せば、何かしらの慰謝料なども求められたかもしれませんが、そんな時間もなかったので特に何もしていません。
ただ、全く心配する様子がなかったので、被害者側としては良い気はしませんでした。
オランダで交通事故に遭った際にするべきこと
ここからは、今回の海外での交通事故の経験を踏まえて、「オランダで交通事故にあったらどうするべきか?」をまとめていきます。
というのも、私自身が事故直後は混乱状態でどうするべきかわからず、前もって知っていればよかったなあと身をもって感じたからです。
まだ、オランダに来て日が浅いため、情報が不十分だったりするかもしれませんが、今回調べてわかったことなどをまとめていきます。
ないに越したことはありませんが、誰か他の方が同じような状況になった際に、少しでも参考になるとうれしいです。
人身事故の場合にすべきこと
交通事故に遭った場合は、「人身事故」か「物損事故」かで対応が分かれるようですが、人身事故の場合は「必ず警察を呼ぶ」ことが重要です。
この際に、警察に現場確認をして頂き、事故報告書(Aanrijdingsformulier)を作成します。この報告書をもとに保険の支払い有無や負担者などが決まるようです。
また、血が止まらない、歩くことができないなど、重度な怪我の時は迷わず救急車を呼んでください。日本とは異なり、救急車も有料ですが、健康には変えられません。
オランダでは、警察・救急・消防はすべて共通の番号で「112」です。
私の場合は、大きな怪我がほとんどなかったため警察は呼ばなかったのですが、呼んでおくべきだったという失敗談があります。
物損事故の場合にすべきこと
物損事故の場合は、オランダでは警察が来てくれることはほぼないようです。
そのため、被害者と加害者にて、事故報告書を作成し、お互いにサインした上で、1部ずつ保管します。
必要であれば、この事故報告書を保険会社に送付し、保険の請求等を行うようです。
事故報告書(Aanrijdingsformulier)は、保険会社やANWBでもらえるので、こちらは常に車のダッシュボードなどに入れておくといいでしょう。
ちなみに、事故報告書の記入例は、在蘭日本商工会議所の「暮らしの便利帳」がわかりやすかったので、こちらの最後の2ページを参考にしてください!
医者に診てもらいたい場合について
オランダで交通事故に遭った場合は、重症なら救急車でERにいき、軽傷なら自己判断でかかりつけ医(GP)に診てもらう形になります。
オランダの医療では、GPと言われるかかりつけ医がいて、救急でない場合は、まずはどんな症状でもかかりつけ医に診てもらいます。
そこで簡単な診察を行い、レントゲンやMRIなどのさらなる検査が必要であれば、専門医を紹介してもらえる仕組みです。
事故で被害に遭ったことを証明するために、医師の診断書を書いてもらうこともできますが、軽傷の場合はオランダではほとんど効力がなく、被害者が泣き寝入りするケースも多いのだとか…。
実際に、医師に診断書をもらったが、加害者から何も保証してもらえなかったというお話も聞いたので、保証を請求するためにはやはり事故報告書が大切なようです。
オランダの交通事情
最後に、オランダの交通ルールについて簡単に触れておきます。
オランダ滞在経験がまだ浅い私が、自分なりに調べた内容のため、誤っている点があればぜひご指摘ください。
優先マーク:通称「サメの歯」について
オランダには、上記の画像のような、通称「サメの歯」と呼ばれる逆三角形の交通マークがあります。
これは、矢印が向いている側の車には優先権がないため、反対側を走る車を優先しなければならないというもの。
そのため、自転車に乗る際や、車を運転する際は「サメの歯」を見て、どちらに優先権があるのかを気にするようにしてください。
「横断歩道」での一時停止について
横断歩道では日本と同じく、歩行者が優先となりますが、オランダには自転車専用レーンもあり、自転車優先となるケースも多いので、自転車には注意してください。
また、個人的な体感になりますが、オランダの自動車やバイクは、歩行者優先の意識が他の諸外国よりも低く、一時停止しないことも多いように感じます。
歩行者がいても、当たり前のように通過することもあるので、「止まってくれるだろう」という気持ちで渡るのは危険です。
自転車の優先順位
オランダには、車道・自転車専用レーン・歩道の3つがあるのが一般的で、1番優先度が高いのはなぜか歩行者ではなく自転車であることがほとんどです。
そして、この自転車専用レーンは原付バイクの走行も認められているので、自転車と原付バイクが最優先の場所が多くなっています。
歩行者としては、全く納得いかないシステムですが、自転車やバイクは「歩行者が止まって当然」という様子で全く減速しないので、気をつけてください。
今回の交通事故の経験を踏まえての反省点
今回の経験を踏まえた、私の反省点(失敗点)は上記のとおりです。
特に、オランダでの交通事故時の対応を把握しておらず、すぐに適切な行動ができなかった点は準備不足だったなと感じました。
ないに越したことはないのですが、万が一に備えて、交通事故に遭った際の対応は頭の片隅に入れておくといいと思います。
そのため、今回の私の経験が少しでも皆さんの参考になれば、個人的にはとてもうれしいです。
まとめ:オランダで交通事故に遭った時の対処法
今回は、実体験を元に海外での交通事故について紹介しましたが、やはり事前の準備がとても大切だなと改めて思い知りました。
慣れない異国の地で、言語的に100%の意思疎通もできない状況なので、やはり事前知識があると気持ちに余裕も生まれると思います。
もちろん、このような事故に遭わないことが1番ですが、私の今回の失敗談を読んで、万が一の際の予備知識としていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(身体は完全に回復して元気なので、心配しないでください!)
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