誰でも簡単に理解できる!海外転出届を出す手順とメリット・デメリットを徹底解説!

ワーホリに行く前には絶対に海外転出届を出すべき!

ワーホリに行く方は1度は「海外転出届」について調べたり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
海外転出届といわれても、そんなもの中々出しに行く人いないし、ネットで調べても簡単にしか書かれていないしで、得られる情報も限られているのではないかと思います。

 

そこで、今回は海外転出届について、届け出の方法や手順、海外転出届をするメリットデメリット等をこの記事でひとまとめにして紹介しちゃいたいと思います!
1つずつ丁寧に紹介していくのでしっかりついてきてくださいね~!
では、早速はじめましょう♪

 

そもそも海外転出届って何?

以前、出発前の手続きに関する記事でも簡単に紹介させていただきましたが、「海外転出届」とは、「1年以上海外に滞在する予定の方が、一時的に日本の国民ではなくなる」ための手続きです。

海外転出を行うことによって、一時的に日本の住民ではなくなるので、住民税や国民年金、国民健康保険等の支払い義務はなくなります
そのため、よほどの理由がない限りは海外転出をすることをおすすめします!

 

なお、住民票のある役所にて手続きを行うことができ、帰国後は同じ役所にて再度日本の住民として登録をし直す必要があります!

 

 

どこで?どうやって?海外転出届は出せるの?

少し触れましたが、海外転出届は「住民登録のされている役所」で手続きすることができます!
住民登録関連の手続きになりますので、役所の「市民課」に行きましょう!
そして、その地域の住民ではなくなる(転出する)という手続きなので「転出」のコーナーに行きます!
必要な持ち物は、「身分証」「印鑑」「マイナンバーカード(あれば)」のみです!

 

私の行った役所では、海外転出届専用の用紙がなかったので、職員に聞いたところ「通常の転出届と同じ用紙」に記入してくださいということでしたので、記入の上番号札を取りました!

転出届は日本国内に引っ越すときなどに使う書類なので、少し戸惑うかもしれませんが、転出先を渡航する国名にすれば問題ありません!


出典:写真AC

 

私たちはワーホリでオーストラリアに行くので、転出先には「オーストラリア」と書きました!なんだか違和感、、、笑
転出予定日についても、あくまで予定になるので、予定日を記入すれば多少は前後しても問題ないとの事です。
ちなみにネット上では2週間前からじゃないと手続き行ったう書き込みも見られますが、メールで確認したところ、私の住民登録がある役所では特に2週間前ということはないということでしたので、渡航の1ヵ月以上前に転出をしに行きました!

転出予定日に2週間以上先の日付を記入しましたが、何も問題なく受け取ってもらえましたよ。
どうやら、厳密に2週間と決まっているわけではなくて、役所によって対応が変わるみたいですので、皆さんもご自身が住民登録されている役所に確認してみることをおすすめします!


出典:写真AC

 

手続き自体はものの10分程度で終わり、転出をすることで一部の税金の支払義務がなくなります。
ちなみにマイナンバーカードを持っている場合は提示しなければならず、「返納」と記入された上で、ICチップの機能が無効になったマイナンバーカードが返されます。
帰国後に再度転入をする際に、マイナンバーカードは再び使えるようにしてもらえるので安心してください!

 

海外転出届を出すメリット!

海外転出届を出すメリットについてまとめていきます。
税金面がほとんどですが、ひとつずつ説明していきますね!

 

住民税の支払い義務がなくなることがある

毎月の高い住民税に苦しめられている人は多いのではないでしょうか。
実は、海外転出届を出すと、住民税の支払い義務がなくなることがあります。
これには条件がありまして、その条件とはずばり「1月1日時点で日本に住民登録がないこと」です!

住民税は毎年1月1日時点の住所に、その年の6月~翌年の5月まで支払っていく必要があります。
つまり、住民税の支払いについては1月1日に住民登録がある場所を基準に義務が課されるのです!


出典:写真AC

 

そして、海外転出届は「一時的に日本の住民でなくなる届出」なので、12月までに提出をしておくと翌年の住民税の支払いがなくなります。
そのため、1月に海外転出届を出すと、1年分の住民税を支払わなくてはならないので、出来る限り年内に出発するようにしましょう!

 

住民税は年間で15~20万円くらい払っている方が多いと思うので、より多くの資金を必要とするワーホリには非常にメリットが大きいです!

 

国民年金の支払い義務がなくなる

厳密にいうと義務がなくなるというわけではないのですが、海外転出することによって「国民年金を継続して支払うか選択できる」ようになります!
国民年金は日本国民である以上、加入が義務付けられており、加入年数(累計国民年金保険料支払い金額)によって将来の年金支給額が変動してきます。
また、年金の支給を受けるには最低加入年数をクリアしていないとなりません。

 

海外転出をした人は、国民年金保険料の支払いは義務ではなく任意になります!
そのため、継続して支払い続けても良いし、転出期間中は支払いをしないことも可能です。
ちなみに、支払わなかった場合でも年金支払いの空白期間とはならず、累計加入期間には計算されるようです。


出典:写真AC

 

1点だけ注意が必要なのが、支払いを行っていない期間に万が一障害を負った場合、障害年金の受給ができなくなるという点です。
通常であれば障害年金を受給できるのですが、転出中に国民年金保険料の支払いをしていなかった場合は需給ができません。
なお、海外転出をしていても年金は任意で支払いをしていた場合は受給可能となります。

 

障害年金がもらえなくなることは不安ですが、1年で障害を負うほどの大事故に巻き込まれる可能性は限りなく低いという考えから、私は年金については「任意加入しない!(転出期間中は支払わない)」を選択しました。
将来もらえる年金額が明らかに少なくなるのも目に見えてますしね、、、笑

 

年金も年間で約20万円の支出になるので、ここをセーブ出来たらワーホリの人からしたら大きいのではないでしょうか?
なお、年金の手続きについては役所の「年金課」にて手続きすることが可能です!


出典:写真AC

 

年金に関する一言アドバイス!

小技なのですが、年金は毎月後払いとなっていて「月末に当月分の年金保険料を支払う」という仕組みになっています!
例えば、6月1日に出発しても、6月29日に出発しても5月分までの年金の支払いは必要ですが、6月分の年金は支払う必要がありません!

 

そのため、渡航日が月末最終日までに渡航すればその月の年金は支払いの必要がありません!
ですので出国の時はなるべく月末ギリギリに、帰国の時は月初に出国・帰国すると年金を抑えることができますよ!

 

国民健康保険料の支払いが不要になる

日本には「国民皆保険」という制度があり、すべての国民が健康保険に入らなければなりません。
この、国民健康保険によって私たちは医療機関を受診する際に「保険適用(3割負担)」にて破格の値段で受診することができます。

 

実はこの国民健康保険ですが、住民税と同じく、「日本に住民登録がある人は加入(支払い)が必須」となっています。

しかし、海外転出届を出すと日本の住民ではなくなるので支払いの義務がなくなります。
というよりも、支払いたくても支払うことができない(加入条件を満たせない)ということになります。
そのため、海外転出後に万が一日本で通院する場合は全額(10割)負担となってしまうので気を付けてください!
また、転出をするまでは日本の住民ですので、その間は加入義務があるので支払いを忘れないようにしましょう!!

 

国民健康保険も保険料は毎月15,000円程度、年間で約15万円ですので、大きな節約になるのではないかと思います!


出典:写真AC

 

以上が海外転出届を出すメリットとなります。
ほとんどが金銭的な負担軽減(節約)となりますが、額も大きいのでワーホリの方からしたらするのとしないのとでは大きな差が出てくるのではないかと思います。

 

海外転出届を出すデメリット!

続いて海外転出するデメリットについて説明していきます!
多くは上記のメリットの項目で説明済なので、サクッと進めたいと思います!

 

万が一の大事故にあったとき、障害年金が受け取れなくなる

メリットの蘭でも触れましたが、年金を支払っていない時期に障害を負った場合は、障害年金を受け取ることができません。
そもそもに非常に確立が低いうえに、ワーホリの1~2年でこのような事故に巻き込まれるかはわかりませんが可能性は0とは言えません!
この点において多少のリスクがあることは念頭に入れておきましょう!
また、現地では無理をしすぎないようにしましょう!

 

将来の年金受給額が少しだけ少なくなる

海外転出すると年金支払いの義務はなくなりますが、国民年金保険料を納付していないということで将来の受給額は少しだけ減ります。
ざっくりと計算すると、海外転出を1年間していた(1年間年金を納付していない)場合は、将来の受給額が年間で2万円程度少なくなります。

若い時の年間2万円と、老後の年間2万円を比較して、この差を大きいと感じるか小さいと感じるかは皆さん次第かと思います!


出典:写真AC

 

日本で医療機関にかかるとき全額負担になる

これが一番のデメリットなのではないかと思います。
国民健康保険料を払っていないと医療機関にかかった時に保険が適用になりません。
そのため、日本への一時帰国中に事故にあったり病気にかかったりして医療機関を受診した場合は全額負担となります!
海外での事故については、任意で加入する海外旅行保険でカバーできますが、日本での事故をカバーできないという点で少しリスクがあるかもしれません。


出典:写真AC

 

また、このデメリットをカバーするために親の扶養として保険に加入するという方法もあります。
海外転出した人を保険の扶養に取ることができるかは各会社の健康保険組合によって規定が異なりますので、親御さんに確認してもらい入れるのであれば扶養に取ってもらうのがベストでしょう!

 

証券口座を取引停止状態または解約状態にしなければならない

これは株やFX等の証券で資産運用を行っている方に限ったものになるのですが、海外転出をした人は原則的に海外から証券取引を行うことができません。
というのも、国によって証券取引の法律が異なり、日本の金融機関では他の国での取引を認めていないためです。

 

そのため、すでに証券口座を持っている人は「保有している証券をすべて売却して口座を廃止する」「保有している証券を金融機関に預けて、口座を休眠状態にする」などの対応を取らなければならないこともあるようです。


出典:写真AC

 

どちらの方法にて対応するかは証券会社によって異なるようですので、ご自身が口座を持っている証券会社に問合せしていただければと思います!

 

結果、海外転出はするべきなの?

個人によって意見が分かれるところだとは思いますが、私たち個人の意見としては「よっぽどの理由がない限り海外転出はするべき」だと思います。

 

海外転出をすることによる最大のリスクは日本における健康保険だと思いますが、海外転出をして日本の保険にも入るということはできません。

 

そのため、まずは親の扶養の保険に入れるのか確認していただき、入れるのであれば扶養に取ってもらうべきでしょう!
入れない場合でも、海外旅行保険で日本への帰国中も補償してくれる保険(特約)も沢山あります。
それをつけることで不安は払拭されるのではないでしょうか。


出典:写真AC

 

とにかく、「海外保険では保証されない持病があって、日本に帰国して治療する可能性がある」、「大量の証券を保有していて現状では運用をやめることが難しい」などよっぽどの理由がない限りは、費用を大きく浮かせることもできるので、海外転出するのが良いのではないかと思います。

 

ちなみに私たちはこうしました!

私たちはどうしたかというと、以下のような対応を取りました。

海外転出をする
・海外転出をしたため住民税は支払わない
年金は任意加入しない(国民年金保険料を納付しない)
保険は親の扶養で加入する
・海外旅行保険は帰国中も保証されるものに加入

 

結論から言うと、海外転出をし各種保険料や税金は支払いませんでした。
そのうえで、保険については親の扶養と海外旅行保険でカバーしました!

 

これによって節約できた費用を大まかに計算すると、1人あたり、、、

住民税(約20万円)+国民年金保険料(約20万円)+国民健康保険料(約15万円)=55万円

の節約になりました。

 

私たちは夫婦でワーホリをしているので、2人で「55万円×2=110万円」の節約になりました!
めちゃくちゃ大きい金額ですよね!この浮いたお金を有効活用して、現地での生活に役立てていきたいと思います!


出典:写真AC

 

皆さんも、この記事を参考にして海外転出すべきかどうか考えてみてください♪
また、海外転出を含む出国前にやるべき手続きについては以下の記事にまとめてあるので、併せて参考にしてみてください!

 

https://tabi-work.com/preparation-list/

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この記事を書いた人

オランダ在住の旅好き夫婦。2018年オーストラリア移住し、現地企業にてビザ取得。コロナをきっかけに、webデザイナー・SEOコンサルに転身し、2023年に夫婦でオランダ移住。現在は、オランダ在住のデザイナー・SEOコンサルとして活動中。

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