旅ルンルン夫(@tabi_work)です。
よくニュースを見ていると出てくる「国際連合」こと「国連」!
実はニューヨークのマンハッタンに「国際連合の本部」があります!
そして、国連本部ビルは日常的にツアーで施設内を回ることができるのですが、中々その様子が詳しく説明されているブログはありません。
今回はそんな国際連合のガイドツアーに参加して来たので、その参加方法や実際の様子がわかるように体験レポートとしてみなさんにも紹介したいと思います!
国際連合とは?
国際連合(United Nations)とはニューヨークに本部を置く、世界各国の集まりです。
国際平和やその安全維持、国際協力の実現を目的として1945年に51ヵ国の加盟国によって設立されました。
2018年8月現在、193ヵ国の国が加盟しており国際的にも有名で政治的な力もある組織になります。
国連で採択された案は、法的拘束力は持たないものの、193ヵ国によって決められたということから、非常に大きな政治的な力を持ちます。
また国際平和などを達成するために総会、安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所といった主要機関によって構成されています。
特に、核兵器の使用などを規制し、安全な世界を作ることを目的とした安全保障理事会などが有名ですね!
そしてこの、国際連合の本部ビルがニューヨークにあるということになります!
ちなみに世界的な拠点としては、他にスイスのジュネーブや、ケニアのナイロビにも主要事務局があるようです!
しかし、会議場があるのはニューヨークの本部のみとのことです。
なので、ニューヨークの中でも、貴重な観光スポットです。
実は、国際連合はニューヨークにありますが、アメリカのものではありません。
国際連合は国際保有地のため、どの国にも属さないんです!
国際連合本部ビルへの行き方
国連の本部ビルへは電車でのアクセスが一般的です。
しかし、決して立地がいいわけではないので徒歩で少し歩く必要があります。
以下、マップになります。
Google map 座標:国際連合本部
経路の検索はコチラから!
最寄駅はマンハッタンの中心駅であるグランドセントラル駅です。
地下鉄の
■紫の7番線
又は
■緑の4.5.6番線
に乗り「”Grand Central / 42st”駅」で下車してください。
国連は「1Av /45st」あたりにあるので、グランドセントラル駅から東に向かってひたすら歩いてください。
マンハッタンの1番右側にあります。
地下鉄を降りて、10〜15分ほど歩くと国際連合本部ビルに到着します!
国連の中に入ることができる!
国連の中には一般の観光客でも入場できますが、申請の上、セキュリティーチェックを受ける必要があります。
まず、国連の入場口の通りを挟んだ反対側にあるビジターチェックインオフィスでパスポートを提示したうえで、国連への入場許可を得ないとなりません。
ビジターチェックインオフィスは以下の写真の建物です。
観光客で列ができているのでわかるかと思います。
45ストリート1AVの角にある建物です。
グーグルマップでは、「ビジターチェックインオフィス」と検索しても出てこなかったのですが、位置的に「ONU」という博物館のあたりです。
Google map 座標:ビジターチェックインオフィス
なお、複数名のグループの場合は代表者が全員分のパスポートを持ってまとめて申請を行います。
質問は特に難しいものはなく、「何人ですか?」と聞かれた程度でした。
その後代表者はカメラを見てと言われるので、そこで写真撮影をします。
代表者のみ写真入りのバーコードが入ったシールを受け取れるのでこれを服などの見やすい場所に貼ります。
グループの場合は、代表者以外の人にはリストバンドが渡されるのでこれをつけてください。
この、シールまたはリストバンドをつけることで入場許可を得ていると判断され、その後のセキュリティーチェックに進めます。
セキュリティーチェックは空港でするのと同じようなもので、水などは持ち込むことができません。
☆ビジターチェックインオフィス☆
■パスポートの確認
■荷物検査
以上の2つのステップをビジターチェックインオフィスで踏んだうえで、ようやく国連に入場することができます!
ちなみにこのように入場は誰でもできますが、お土産ショップ程度しか行けないので、せっかく行くのであれば後述のガイドツアーに参加することをおススメします。
ガイドツアーに参加すれば、テレビでよく見る会議場なども見ることができますよ!
また、ガイドツアーに参加する場合は30分前には入場の申請を終えている必要があるので、少なくともツアー時間の45分以上前には現地に到着しておくべきかと思います。
ツアーに参加する方は、ビジターチェックインオフィスで入場許可とセキュリティチェックを受けて入場後、国連館内にあるガイドツアーのデスクでチェックインをしてください。
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そうすると参加者の目印となるステッカーをくれ、予約している何時にどこ集合か教えてくれます。
その後、ステッカーを目立つところに着けたうえで、言われた場所にて集合し、そこからガイドツアースタートとなります。
ガイドツアーに参加しなくても国連の中に入ることはできますが、お土産ショップや入口までしか見ることができません。
ツアーに参加すると、会議場や内部に飾ってある寄贈品など、国連ならではのものを見学しながら説明してもらえます!
例えば、この有名な拳銃のモニュメントはルクセンブルクからの寄贈品です。
国連のガイドツアーに参加するには?
ガイドツアーは国連の公式ページから申し込むことができ、英語、スペイン語、韓国語、日本語など複数の言語から選ぶことができます。
国連公式ページからのチケット購入はコチラから!
当日申し込むこともできるのですが、1週間前あたりになると売り切れとなることがほとんどですので、前もって行く予定の方は事前に購入しておくのがおすすめです!
特に日本語ツアーに参加の場合は事前予約が必須です。
事前予約は、オンラインからとなりますので、オンラインの場合は手続手数料として2ドルプラスとなります。
料金は以下の通りで、大人は20ドル、学生・シニアは13ドル、12歳以下は11ドルとなります。
英語での催行回数が最も多いですが、1日に1〜2回程日本語でのガイドツアーも開催されるので、難しい内容が把握できるためにも日本語の方に参加することをおすすめします!
ガイドツアーの見どころ紹介!
ここからはガイドツアーの見どころを出来る限り紹介していきます。
国連についての紹介
ガイドツアーが始まるとまずは国連についての紹介をしてくれて、そこから館内見学が始まります。
国連は2018年8月現在、193ヵ国が加盟しており、ビルの前の国旗は加盟国全ての国旗が建てられているのだとか。
また、国旗はアルファベット順になっていてアフガニスタンから始まってジンバブエで終わるそうです。
他にも国連の基本原則などまずは基礎知識について説明してくれます。
また、館内見学開始時に横にチラッと日本庭園が見えますが、こちらはやはり日本からの寄贈品とのことです。
安全保障理事会
核兵器の使用など平和と安全に関するものの取り決めを行う委員会です。
5ヵ国の常任理事国と、10ヵ国の非常任理事国で構成されています。
常任理事国はアメリカ、ロシア、フランス、中国、イギリスの5ヵ国です。
非常任理事国はアジアやヨーロッパなどの各地域に枠が決まっていて、選挙によって任命されます。
非常任理事国は1年ごとに半数の5ヵ国が改選され、任期は2年で、再任することはできません。
日本は10期の間、非常任理事国を務めており、計20年に渡って非常任理事国となっています。
そして議長国については、各国が1ヶ月交代で持ち回りとなっています。
決議については9ヵ国以上の賛成が必要ですが、常任理事国の5ヵ国については拒否権を有しており、常任理事国が1ヵ国でも反対すると成立とはならない仕組みになっています。
最近は北朝鮮の核の話などで、この安全保障理事会がよく出てくるかと思います。
テレビで見ている会議場はまさにここです!
↓↓
ちなみにこの会議場はノルウェーからの寄贈品とのことです。
信託統治理事会
信託統治理事会と聞いてもピンとこない人が多いと思います。
というのも、信託統治理事会は現在活動を休止しているためです。
信託統治理事会は何処かの国や連合によって保有されている地域の管理や処分について決める組織になります。
連合国の最後の信託統治地域であったパラオが独立したことで、今は活動休止状態です。
会議場はデンマークからの寄贈品で、現在は信託統治理事会が活動休止中のため総会や他の理事会のミーティングなどに使われることが多いそうです。
ここをミーティングに使うなんて贅沢ですよね。
経済社会理事会
経済社会理事会は世界の経済や社会問題についての取り決めを行う委員会です。
54ヵ国で構成され、国連加盟国の中から選挙によって選出されます。
現在、経済社会理事会では「世界を変えるための17の目標」を定めており、その達成のために活動しています。
また、17の目標の下には169もの項目があるとのことです。
会議場は以下の写真のようになっていて、この会議場はスウェーデンからの寄贈品とのことです。
総会
全ての国連加盟国が参加する議会です。
役割としては、国連の各理事会ややその加盟国に対して何か指摘すべき事項があれば話し合いをして、必要に応じて各理事会や各加盟国に勧告をするというものです。
しかし、総会で議論されたものについては勧告にとどまってしまうということで、総会の権力を強くすべきだという意見も多いようです。
総会場はこちらになります。
なお、こちらは寄贈品ではなく11人の有名建築家によって作られたそうです。
テレビで1番よく見る場所ではないでしょうか?
実際に生で観れた上に、足を踏み入れることもできて大興奮でした!
会期は9月から翌年の9月までで、2018年9月時点では73回目の総会となります。
なお、座席については会期が変わるごとに変更されて、くじ引きで選ばれた国が1番前となり、以降はその国を頭とするアルファベット順とのことです。
会議中の言語について
実は会議中は通訳が同時通訳をしていて、参加者は好きな言語を選択して会議に参加しています。
通訳さんは以下の写真のガラスがある席(下の席)に座って、同時通訳をしているそうです。
ちなみにガラスがない席(上の席)は記者席となっているとの事でした。
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しかし、通訳はあるといっても、国連の実質的な最高機関である安全保障理事会の常任理事国の公用語のみが通訳の対象です。
以下の写真のような機器がすべての席に取り付けられていて、英語・ロシア語・フランス語・中国語の中から好きなチャンネルを選んで聞く方式になっています。
原爆の展示
STOP原爆を掲げていますが、忘れてはいけない歴史として日本に投下された原爆の様子を展示しています。
日本から寄贈されたこのアグネス像は、原爆の様子を物語っているものの象徴とされているようです。
この像は原爆投下日にうつ伏せに倒れてしまったことから、前面は白い一方で、背面は原爆によって黒くなっています。
また、このグラフは世界の軍事費用の大きさを表したものです。
1番左から世界の軍事費用の合計、発展途上国に費やしている費用の合計、国連の総予算、国連の軍縮予算となっています。
これだけの差があると非核化はまだまだ遠い先になりそうだなと正直思ってしまいました。
対人地雷のコーナー
発展途上国にて度々問題になっている、地雷に関するコーナーです。
地雷は安価で製造できることから、購入費用も安いので発展途上国で主に用いられているそうです。
ちなみに地雷を1つ作るのに必要な費用は300円~500円というから非常に驚きです。
こんなに安価に製造できるのに、地雷を1つ撤去するのにかかる費用は3万円~5万円もかかるそうです。
お土産ショップ
ツアーが終わるとお土産ショップに案内され、ここで各自解散となります。
お土産ショップは3店舗くらいあり、お店によって扱っている商品が違うので、色々とみてみることをおススメします!
加盟国の旗やポストカード、国連のビジネスグッズ、Tシャツ、マグカップ、チョコレートなどいろいろなものがありましたよ!
また、お土産ショップがある地下1階には郵便局もあり、ここから手紙を出すと国連のスタンプを押してくれるそうなので、興味のある方は手紙を出してみてはいかがでしょうか。
私はクリスマスツリーに飾る国連グッズを購入しましたw
(なぜかこんなマニアックなものを購入してしまいましたww)
国連をこんなにじっくり見れて、みっちり日本語で詳しい解説もしてもらえるとは思ってもいなかったので、大満足のツアーとなりました!
是非、ニューヨークに行かれた際には参加してみてください!
今後ニュースを見る時に一層国連について興味深く見れるかもしれません!
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